1953-09-10 第16回国会 衆議院 水害地緊急対策特別委員会 第30号
水門扉の破損、ダム及び堤防の決潰等による流域の冠水は七十箇町村に及び、その被害総額は地域の厖大に加えて災害が三回にわたつているので、調査漏れもあると思われますが、八月十五日現在における道庁の集計によれば、道関係七十九億二千二百三十七万六千円に上り、開発局関係五億六千百五十三万三千円を合せて八十四億八千三百九十万九千円と称せられておるのであります。
水門扉の破損、ダム及び堤防の決潰等による流域の冠水は七十箇町村に及び、その被害総額は地域の厖大に加えて災害が三回にわたつているので、調査漏れもあると思われますが、八月十五日現在における道庁の集計によれば、道関係七十九億二千二百三十七万六千円に上り、開発局関係五億六千百五十三万三千円を合せて八十四億八千三百九十万九千円と称せられておるのであります。
次にジェーン台風その他の台風によりまして、御高承の通り高潮、海岸決潰等が起きておりまして、これらの港湾に対しましては基本的な防災計画を立てております。又港湾は従来これを施行する請負業者が殆んどありませんので、主として直轄工事によつておるのでございますが、この直轄工事に使いまする機械は特殊な作業船、浚渫船等を要するのでございまして、これらの作業船に対する整備を図つております。
今次の水害にはその被害が、御承知のように関東一円に亙つておりまして余程甚大でございまして、内務省に達しました情報に基きますると、丁度昨十六日の午後十一時の現在でございまするが、人的被害が、行方不明になりました者が千六百七十二名、死んだ者が三百名、傷いた者が三十名、家屋の被害は倒壊が九百十八戸、流水家屋が千九百三十八戸、浸水家屋が十三萬七千八百十二戸、その他田畑の流失、冠水、道路橋梁等の決潰等も余程多大